2017年9月21日木曜日

Everlasting Wet Palette使ってみた

ご無沙汰しております、Villageてんちょです。
先日キックスターターが開始し、1時間もたたないうちに成功を収めて現在も支援者を拡大中のステキなパレットについて、今回はその素晴らしさについて皆様にお伝えしようと思います。


■概要
そもそもこれは何なのか、と言うお話からいたしましょう。
ミニチュアペイントを楽しまれている皆さんはウェットパレット、またはウォーターパレットと言うものをご存知かと思います。タッパーなんかにスポンジを敷いて水を含ませた上にクッキングペーパーやトレーシングペーパーを置いてパレットにすると塗料が乾きにくい、っていうアレです。

いろんなメーカーから発売されていたりするんですがミニチュア向けに発売されているのはPrivateer Press社のP3ウォーターパレットくらいなもので、多くの方は自作のものを使用されているかと思います。

画材屋さんなんかでも売ってるんですが、自作のものも含めて大抵のものはスポンジが給水保湿要因として使われてますね。台所用のスポンジなんかを使用している方も多いと思います。お手軽に用意できますし、使い勝手もまあそんなに悪くはないと思います実際。

ただこのスポンジ、たいていの場合表面が平滑でない為 に部分部分で機能に差が出てしまったり、空洞が多いことによって場合によってはカビが発生したりといろんなお悩みポイントがあるのです。それを嫌ってキッチンタオルなんかに水を含ませた上に紙を引いて使われる方もいるようです。

そこで今回ご紹介するのが、この素敵なパレットです。
まずはどんなものかご覧ください。


A5サイズのシートを利用するコンパクトなケースでオシャレ。これが、フランスのRedgrass Gamesが送り出す最新のウェットパレット、その名も Everlasting Wet Paletteです。


■特徴
このパレットが実際何がいいのか、という部分を解説してまいりましょう。

その1: コンパクトかつ専用設計でストレスフリー
先ほども言いましたがこのパレットはA5サイズのシートを使用するため、非常にコンパクトです。
本体はABS製の専用デザインで、水漏れ防止のストッパーもついています。

サイズとしては14.5cm x 19.5cm、厚さは2.5cm。小さすぎず大きすぎず、日本の住宅事情的に作業スペースが広くとりにくい方でも使いやすいサイズです。個人的には薄いことは非常にありがたいですね。シート、フォームに合わせて設計されているのでスポンジとケースのサイズや証するシートのサイズが合わずにイライラするということもありません。付属のシートは通常100枚ですが、150枚や200枚のシートが付属するタイプも用意されています。


その2: 高性能かつ使いやすいフォーム
このパレット最大の特徴と言えるのが、その給水フォーム。 スポンジではなく柔らかいしゃもあタイプのフォームを採用しております。このフォームはスポンジのように表面がざらっとしておらず平滑なため、シートを置いたときに偏ったり混色の際にスポンジの穴に筆が捕まってシートを突き破ったりと言ったことがありません。

その保湿性能も申し分なく、3日ほど連続で使用しても問題がありませんでした。 スポンジタイプに比べるとその乾かないっぷりは段違いに良いし、カビることも稀です。もし汚れてしまっても、簡単に水洗いをすることができます。洗濯ネットなどに入れて洗濯機で洗っても大丈夫でしょう。

使用後の保管も簡単なのは好印象です。


その3: 可能性を感じるアタッチメント機能
このパレットは2か所にマグネットが設けられており、アタッチメントを取り付けることができます。
今のとことアタッチメントはウォッシュなどに使用できる丸皿アタッチメントだけですが、今後たくさん増えていくかもしれません。


この丸皿パレット、結構便利なんですよ。流れやすいウォッシュ系カラーを使うだけでなく、メディウムや水を入れてもいいですし、金属色を使用する際に使ったり(金属色は水分が多くなりすぎると使いにくいので)、多彩に活躍します。使用後は固まったカラーを剥がしたり、しつこい場合はアルコールなんかで拭き取ればOK。


その4: 持ち運びも保管も簡単
ゲームショップに持ち込んだり、ペイント会に参加したり、自宅で塗ったりと作業の環境は様々ですね。その際いつも使っているパレットが持ち運びに適しているかどうかは非常に重要な要素の一つです。

このパレットはコンパクトであるだけでなく携帯性にも優れており、バンド1つで止めるだけで簡単に持ち運びができるようになります。

このバンド部分に筆とか挟んでもいいかもしれませんね。
自室で作業する際にも蓋をしておけば次の日にも続けてスムーズに作業に移れることでしょう。サンプルが届いてから僕はそういう使い方をしていますが、3~5日くらい普通に使えますね。

そうそうこのパレット、フォームが2枚付属しているので蓋の方もパレットとして使えるんですよ。


タッパーじゃこの芸当はできませんね。


■使用感
作業終了時(月曜日21時)

作業再開時(水曜日14時)

こんな感じで間がちょっと空いても蓋してればそのまま作業に戻れます。過剰にカラーに水分が移りすぎるということもありませんね。

作業中はこんな感じ。水分があふれる!みたいなことはないのでグラデーションをパレット上で作って、そのままミニチュアを塗るという使い方をしたりしています。スポンジだとこの辺の調整が結構難しいんですよ。

セットアップ方法はちゃんと動画で解説されるという親切っぷりなので、不安な方も安心です。
ちなみにこのサンプルではフォームの色は白ですが、製品版はグレーです。


■入手方法
さて、肝心な入手方法です。
このプロジェクトは10月13日までキックスターターのプロジェクトページで出資を募っています。開始50分足らずで目標額は達成し、すでに成功したプロジェクトです。

用意されているプレッジは以下の通り。


そうそう、大きいのが欲しい人のためにスタジオペインターバージョンも用意されています。
こちらのサイズは20cm x 30cm x 2.5cmとなっております。

それぞれパレット本体、フォーム2つ、アタッチメントパレット1つにシートが100,150,200枚から選べるようになっています。欲張りなあなたの為に2つセット、グループで注文する場合にお得な6個セットなんかも用意されています。


購入するためにはまずキックスターターのアカウントを開設する必要があり、有効なクレジットカードが必要です。アカウントを持っていない場合はまずキックスターターのアカウント登録ページを訪れ、アカウントを作成してください。Facebookのアカウントを持っている方は連携ログインもできます。現在は日本語になっているので入力に手間取ることはないかと思います。

ログインした状態でプロジェクトのページを開くと選択できるプレッジが表示されていると思いますので、そのうち一つを選び、確認画面でクレジットカードの情報を入力したら完了!代金はプロジェクトが成功しているので10月中にクレジットカード宛に請求されます。



この素晴らしいパレットをぜひ、あなたのペイントツールに加えてみてください。余計なストレスから解放されたペイント体験があなたを待ってますよ!


Makoto Takahashi
Village Games